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はじめてのマインドマップ🔰 【第6回】マインドマップとブランチ

シリーズ、子育てママ向け「はじめてのマインドマップ」の第6回記事です。今回は「マインドマップとブランチ」をテーマにしています。

1. はじめに

前回の第5回では「マインドマップとカラー(色)」ということで、 カラー(色)には、脳に興味を持たせ注意を引くことができる効果があり、マインドマップにもたくさん色を取り入れることで、記憶力や想起力、創造力を向上させることができるというお話をしました。今回は、マインドマップの特徴的な描き方のひとつである、ブランチについてフォーカスしていきたいと思います。

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2. ブランチの役割り

 マインドマップにおけるブランチとは、セントラル・イメージを中心にして、まるで木の枝のように放射状に伸びていく滑らかな曲線のことを指します。

そして、ブランチには脳内で起こるイメージの連鎖、つまりは第4回のイメージの際にも取り上げた「人類の第一言語」である想像(イマジネーション)と関連づけ(アソシエーション)を表現するという重要な役割があり、脳が持つ想像力や想起力といったパワーを引き出してくれる大切な要素です。

また、セントラル・イメージと同じように、ブランチを丁寧に描いて色を塗ったりすることは、心理的にもリラックスすることができて、集中力もアップさせることができます。

3. 空白のブランチにも意味がある

ブレインストーミングなどでマインドマップを描くときは、あえてキーワードやキーイメージがない空白のブランチを描くことが推奨されています。それは、脳がゲシュタルト(全体性)と呼ばれる、空白を埋めようとする性質を持つからです。

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例えば、上図のように一部の線が欠けている円であっても、人はそれが「円である」または「円を描こうとしていた」と認識することができます。これは、実際には描かれていない線が脳には見えているという、ゲシュタルト(全体性)を実感することができる最も簡単なワークです。

空白のブランチを追加しておくことが、もしかすると新しいアイデアや発想のトリガーになってくれるかもしれません。アイデアはその場ですぐに思い付くこともあれば、もしかすると休憩した後だったり、翌日だったりと多少の時間差があるかもしれませんが、空白にしておくことで脳の性質を利用できる可能性があるということです。

4. ブランチの描き方

 ここで、ブランチの描き方について、もう一度おさらいしておきましょう。

ブランチは、中心ほど太く、外側に向かって、段々と細くなるように、有機的な曲線を放射状に描きます。また、セントラルイメージから直接伸ばす一番太い枝をメイン・ブランチと呼び、メイン・ブランチから更に伸びていく枝をサブ・ブランチと呼びます。マインドマップは、中心に近い太いブランチほど、重要なキーワードを乗せることで、アイデアの序列を自然に行うことができる仕組みになっています。序列についての詳細は、第8回のマインドマップの構造化についてでご紹介したいと思います。

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伸びていくブランチとブランチの間は、必ず繋げて描くようにします。ブランチの接続点に隙間がある場合は、関連や連想の断絶を意味しますので、心地良く連想を広げるためにも、しっかりと繋げて描くことが大切です。また、ブランチの長さは上に乗るキーワードやキーイメージに合わせて調整しましょう。そうすることで、脳がテーマについての理解をより効果的に進めてくれます。

5. 有機的な線の意味

マインドマップではブランチのことを「有機的な線」と表現することがあるのですが、これは昆虫や植物なども含めた自然界に存在するような線という意味があり、それは女性のウエストラインのように柔らかく美しい曲線です。もっと分かりやすく、身近な所で説明するとすれば、漢字の「しんにょう」をイメージすると分かりやすいかもしれません。 

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子どもの頃、角々しい漢字ばかりを習う中、リズムカルに波打つ動きの「しんにょう」は、書く時に何だか不思議な感覚を伴う存在だったのは、私だけでしょうか。もし良かったら、今、実際に空中に大きく「しんにょう」を書いてみてください。まるでマエストロにでもなったような、なんとも言えない心地良さを感じるかもしれません。

また、従来の家電や建物などを含む工業製品においては、プリミティブと言われる平面や直方体、球などの形状が多く見られましたが、最近のデザインは機能面だけでなく、感覚的にも心理的にもリラックスできる柔らかい曲線が表現された、自由曲線や自由曲面を使用したものが増えてきています。物理的な機能においても「滑らか」であることは重要で、例えばロボットの動きで考えてみても、滑らかさは人間の動きにより近く、また、振動や衝撃を緩和する効果にも直結します。つまりは、滑らかさは「より自然で有機的である」ということがイメージできるのではないでしょうか。

6. まとめ

マインドマップにおいてブランチは、連想の流れや関連性、また重要性の序列を表現する重要な要素である。有機的な曲線を丁寧に描くことは、心理的にもリラックスすることができ、集中力を高めることができる。

 

私はマインドマップを学ぶようになり、脳をうまく使うには「自然」であることが大切だ感じます。脳にとって自然な思考の仕方や学習方法は、植物や生き物など自然界を見習って教えてもらえば良いのだなと、つまりは「自然は自然に習う🌳」そんな風に考えてます😊

 

では、次回はマインドマップとキーワードについてです!次回もどうぞお楽しみに〜❣️ 

7. コンテンツ

シリーズ名:はじめてのマインドマップ

第1回 全脳思考とマインドマップ

第2回 マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)

第3回 マインドマップで使う用紙について

第4回 マインドマップとイメージ

第5回 マインドマップとカラー(色)

第6回 マインドマップとブランチ

第7回 マインドマップとキーワード

第8回 マインドマップの構造化について

第9回 マインドマップ実例① 子どもの予防接種や成長記録

第10回 マインドマップ実例② 読書記録やスケジュール管理

第11回 子どもと一緒にマインドマップ

第12回 マインドマップ参考資料まとめ

 

※ コンテンツへのリンクは、記事公開にあわせて更新されます。

※ シリーズ記事については、回数や内容が変更になる場合があります。予めご了承ください🙏

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