シリーズ、子育てママ向け「はじめてのマインドマップ」の第5回記事です。今回は「マインドマップとカラー(色)」をテーマにしています。
- 1. はじめに
- 2. カラー(色)の効果
- 3. 他と違うものは記憶に残りやすい
- 4. マインドマップで効果的にカラー(色)を使う
- 5. おまけ(三菱鉛筆ピュアカラーの色サンプル)
- 6. まとめ
- 7. コンテンツ
1. はじめに
前回の第4回では「マインドマップとイメージ」ということで、イメージには脳を惹きつけ、記憶力や創造力を効果的に向上させることができるというお話をしました。そして、今回のテーマであるカラー(色)にも、実は同じく「脳を魅了し、記憶力や創造力を刺激してくれる」効果がありますので、今回はそんなカラー(色)について深掘りしていきたいと思います。
2. カラー(色)の効果
カラー(色)には、
- 人の注意を引く
- 大幅に理解しやすくなる
- 意欲を起こさせる
- 活発なコミュニケーションを促す
- 脳のイメージ処理能力と保存能力が高まる
といった効果があるとされています。(参考:小学館集英社プロダクション マインドマップ最強の教科書)
身近なところで考えてみると、例えば、最近では明治時代の街並みが撮影された写真を AI によってカラーに復元したというニュースがありました。歴史の写真などでもそうですが、モノクロの写真よりもカラーの方が、当時の様子がより想像しやすく、身近に感じたりリアルに感じることができますよね。
また、カラー(色)には、識別記号としての役割もあり、信号機はその代表です。信号機は CIE(国際照明委員会)により、赤・緑・黄・白・青の5色と規定されていて、交通信号機には赤・黄・緑の3色が割り当てられています。色だけで役割が表現されているのに、大人も子どもも理解することができて、とても直感的です。
また、「赤は食欲がアップする」や、「グリーンは目に優しい」「青色は集中力が高まる」など、色の効果については日常でも聞かれた経験があるのではないでしょうか。脳に送られる情報のおよそ90%が視覚情報であることは、前回のイメージの際にも触れましたが、カラー(色)は視覚情報において非常に重要な要素であり、その効果は、私達の身近にも多くあります。
3. 他と違うものは記憶に残りやすい
1933年、ドイツの精神科医で小児科医でもあったヘドウィック・フォン・レストルフにより、「他と違うものは記憶に残りやすい」ということが発見されました。フォン・レストルフ効果です。孤立効果とも呼ばれ、例えば、いくつかの単語がリストされている中で、単語が持っている規則から一つだけ特異な意味を持っていたり、強調されている単語があると、記憶に残りやすくなるというものです。学生時代、ノートにマーカーペンで重要な部分にアンダーラインを引いていたのは、まさにこのフォン・レストルフ効果を得るためで、カラー(色)を利用することで、その効果を手軽に利用することができたのですね。
4. マインドマップで効果的にカラー(色)を使う
脳は美しいと感じるものに自然と反応します。雨上がりの空に虹を見つけた瞬間、誰しもが反応してしまうように、マインドマップにおいてもカラーをたくさん使うことで、より効果的に脳を喜ばせてあげましょう。
例えば、色それぞれにテーマや役割を持たせたり、暖色と寒色を交互に使うなどしても良いですね。グループでマインドマップを描くときなどは、1人1色、個人のカラーコードとして使用しても良いかもしれません。
5. おまけ(三菱鉛筆ピュアカラーの色サンプル)
下図は、私がマインドマップを描くときに利用することが多い、三菱鉛筆の PURE COLOR シリーズの色見本です。自分用に試し書きしたもので、丁寧さには欠けてしまいますが、パソコンにデータを取り込むことなどを検討しているマインドマッパーの方は、良かったら参考にしてみてください。
6. まとめ
カラー(色)には、脳に興味を持たせ注意を引くことができる効果がある。マインドマップにもたくさん色を取り入れることで、記憶力や想起力、創造力を向上させることができる。
モノトーンは「単調な」という意味のモノトナスが語源です。脳が単調で退屈だと感じないようにカラー(色)は、とても効果を発揮してくれます。みなさんも、ぜひ色の持つパワーを借りて、楽しんでマインドマップにトライしてみてくださいね。
次回は、マインドマップとブランチについてです。では、次回もどうぞお楽しみに〜❣️
7. コンテンツ
シリーズ名:はじめてのマインドマップ
第2回 マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)
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