シリーズ、子育てママ向け「はじめてのマインドマップ」の第1回記事です。今回は「全脳思考とマインドマップ」をテーマにしています。
まずは「マインドマップ」を、今回はじめて聞いた!という人向けに「マインドマップとは?」からスタートしていきたいと思います。
1. マインドマップとは?
マインドマップは、イギリスの教育者トニー・ブザン氏によって考案された、インプットにもアウトプットにも使えるノートの記述法です。また、マインドマップは単なるカラフルなノート法というだけではなく、脳にとっての自然な思考ツールであり、頭の中で考えた思考の過程を見える化してくれるツールでもあります。
つまりは、頭の中で起こっていること、考えていることを、そのまま目で見える形で表現したものと言った方が分かりやすいかもしれません。
当初「覚えやすく、思い出しやすい」ノート法として、古代ギリシャのローマ時代で使われていた記憶法などを基に考案されました。
1枚の紙に多くの情報が凝縮され、一目瞭然で全体を把握することができ、しかも関連付けや分類、強調すべきポイントまで表現できるマインドマップは、世界的リーダー(ビル・ゲイツやアル・ゴアなど)に活用されたり、グローバル企業での研修にも数多く取り入れられています。
2. 右脳と左脳の両方を使う全脳思考
今では広く知られるようになった、右脳と左脳それぞれの役割。
右脳はリズム、空間認識、ゲシュタルト(全体性)、創造力、空想や色、次元といった芸術的分野で、左脳は、言葉、論理、数字、順列や分析といった学術的分野において優位性を示すということが、1981年にノーベル賞を受賞されたスペリー博士の研究により発見されました。
しかし、ここで重要なのは、芸術的だからといって右脳だけを、学術的だからといって左脳だけを使っているわけではない、ということです。その後に続く研究で、優位になることはあっても、左右を繋ぐ脳梁(のうりょう)という神経線維のケーブルを介して、どのような場合でも両方の脳が使われている、ということが分かってきました。
脳は絶えず右と左で情報交換をしていて、脳の両側を同時に刺激すればするほど、共同作業はスムーズに働くように鍛えられ、相乗効果的に思考力や記憶力、想起力の向上に繋がっていきます。
右脳を鍛える本が流行る背景には、もしかすると、今まで推奨されてきた学習方法が、あまりに左脳的に偏っていたことが関係しているかもしれませんね。
3. 放射思考とマインドマップ
頭で何かを考えているとき、人間の脳は放射状に物事を考えています。
例えば「リンゴ」という単語を聞いた瞬間から、脳は色であったり、大きさや形、匂いや歯応え、時にはリンゴを切ってくれるお母さんといったリンゴではないものまで連想しているかもしれません。しかも、その連想にかかる時間は一瞬です。脳は、性別や国籍、年齢に関係なく「リンゴ」をテーマにして放射状に広がるように連想を繰り返します。
マインドマップは、この脳で起こる連想を模倣しています。中心となるテーマから放射状に、まるで木の枝に乗るようにしてキーワードやキーイメージが広がっていきます。そこには、左脳的な順序や分析、言葉が使われ、また右脳的な色や空想、空間認識を使い、まさに全脳の機能が自然に活用されるような仕組みが盛り込まれているのです。
4. まとめ
人が何かを学習したり思考する場合、全脳を使うことを意識すると、記憶力や創造力は効果的に向上する。また、マインドマップはその際のツールとして最適である。
第1回目となる今回は「全脳思考とマインドマップ」をテーマに、まとめてみました!次回は、マインドマップを描く時に非常に重要となる「マインドマップ7つのルールとTEFCAS」についてです。
では、次回もどうぞお楽しみに〜❣️
5. コンテンツ
シリーズ名:はじめてのマインドマップ
第2回 マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)
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