子ども達の夏休みが始まる季節になりましたね〜。実は私、ほんの数年前まではこの季節が本当に苦手で憂鬱だったんですよね。基本ワンオペだし、毎日子どもと一緒なんて、ずっと怒ってばかりの状態で頭がおかしくなるかも、と不安だったのです。
妊娠や出産で、多少の苦労はあっても、ある程度自分の計画通りに進むと、心のどこかで子育ても計画通りにできるだろうと錯覚していたのかもしれません。
出産する前までだったら、何か問題が発生した時は、原因を取り除くことで解決するという対応ができていたのに、子育てでは全くそれが通用しないことの方が多すぎて、子どもがグズっている時、子ども自身が納得するまで、ただただ待つという状況に耐えることができず怒ってばかりいたんですね。「良い子」を育てられない親は失格といった世間の風潮やプレッシャーから、子どもを公園で遊ばせることさえストレスに感じていました。
でも今年は、私自身ほぼ不安を感じないでいることができているんですよ。なんでかな?って考えると、我が家の子ども達が基本はあまり手が掛からない年齢になってきた、ということもあるかもしれませんが、やっぱり一番の要因は、自分自身を内観することで得た精神的な安定なのかなと思っています。
以前の記事で、感情がコントロールできないほどの怒りや不安がある場合、過去の自分の経験が紐づいている記憶の可能性があるということについて書きました。いわゆる「インナーチャイルドを癒やす」という体験のことですが、この体験は、無意識の自我状態に気付くということが必要な為、自分一人で体験するには難しい面があります。本当は誰か第三者にサポートしてもらう方が良いのですが、正しい知識とテクニックを持った信頼できるセラピストさんを探すのも大変です。
ということで、前置きがかなり長くなってしまいましたが😅 、子育て困難に陥ってしまうほど辛い場合は、インナーチャイルドのケアに、臨床心理士や精神科医による EMDR療法という選択肢もありますよ、ということをご紹介しておきたかったのです。そして、子育てに悩んでいる時は、まずはお母さん自身、自分自身をケアしてあげることが、本当に本当に大切なんですということをお伝えしたかったのです。
通常であれば、子育てでうまくいかないことがあったとしても、ある程度は適応することができることの方が多いかもしれません。ただ「患者」になるほどではないけど、私のように子育て困難に陥っている、お母さんは多いんじゃないかなと思うのです。
EMDR療法 は WHO のガイドラインで PTSD の治療法として推奨されていて、患者がビックトラウマを持っている場合などはフラッシュバックする可能性があるので、臨床心理士などの有資格者で、かつ特別なプログラムを受けた人しか施術することはできません。眼球を指示通りに動かしたり、頭や身体を決まったリズムでタッピングして神経を刺激し、過去の記憶にアクセスして、記憶の再処理を行うというものです。
詳しく知りたい方は、図書館などで本を借りてみるのも良いと思います。私が一番分かりやすかったのは、大河原美以さんの「子育てに苦しむ母との心理臨床 EMDR療法による複雑性トラウマからの解放」という本です。この本は、援助専門職者向けですが、元々私が育児の指針としている「ちゃんと泣ける子に育てよう」という本の著者であったことから読んでみたところ、私が本当に知りたかった子育て困難に陥る理由が詳細に解説されていて、参考になる部分が非常に多くありました。今まで数え切れないほどの育児本を読んできましたが、私のモヤモヤの核心に触れた本は他にありません。ただ、私のような専門職でない一般人には難しい箇所も多いので、この内容が「ちゃんと泣ける子に育てよう」ぐらい読みやすい形で出版されたらなって心から思います。
では、いよいよ夏休みが始まりです❣️当分は3食おやつ付きの飯炊き母ちゃん業が続きますが、体調管理には気を付けて、暑い夏を乗り切りましょう~😊