シリーズ、子育てママ向け「はじめてのマインドマップ」の第11回記事です。もし、マインドマップの描き方講座が未読の場合は、第1回から第8回の記事で詳しくまとめていますので、是非あわせてご参考くださいね😊
1. はじめに
前回と前々回では、マインドマップを使いこなすための具体的な活用法をご紹介しました。今回は、私が自身の子育て経験から学んだ、実際に子ども達と一緒にマインドマップを楽しむ時のポイントについてを、いくつかご紹介したいと思います❣️
2. 子どもが描くマインドマップ
上図は、娘が小学1年生の時に「わたしの好きなもの」をテーマとして描いていたマインドマップを拝借したものです。メインブランチの基本アイデア(BOI)がサブブランチになっていたり、キーワードがフレーズになっていたりしますが、意外にも一番難しい構造化は理解しているように感じます。
子どもが未就学児や低学年である場合、または厳密にルールに沿って描くということが難しい場合は、まずは子ども自身が「マインドマップって楽しい!」と感じることを優先してあげてください。
3. 子どもと一緒にマインドマップを楽しむために
脳の仕組みを模倣しているマインドマップは、記憶力を高めることができる、最強の学習ツールです。また「自分で考えて自分で答えを出す」という思考力のトレーニングにも適していますので、是非お子さまにもマインドマップの魅力を伝えていただき、一緒に楽しんでもらえればと思います😊
子ども達が「マインドマップって楽しい!」と感じるために、私たち大人ができることを3つのポイントにしてまとめてみました。
🎯ポイント1:お母さん自身がマインドマップを楽しむ
子どもは大人の真似が大好きですよね!とてもシンプルなことではありますが、お母さん自身がマインドマップを楽しんでいるだけで、実はあとは特に何もしなくても、お子さまも自然とマインドマップに興味を持ってくれると思います😊
頻繁に本を読む保護者がいる家庭では、子どもが本を手にする機会も自然と増えるように、マインドマップも親が活用していることで、身近な存在になってくれるのだと思います。
🎯ポイント2:描くことを無理強いしない
子どもが自分でマインドマップを描くようになるには、お子さま自身が「描いてみたい!」と望むことが大切です。その為には、描くことを無理強いしない、強制しない、ということが鉄則です❣️
🎯ポイント3:まずはルールよりも好きに楽しむ
お子さまが小学校低学年ぐらいまでの場合は、最低限の描き方さえ押さえていれば、複雑なルールは一旦置いといて、なによりも楽しむことを優先させてあげましょう。真っ白な紙の真ん中に絵を一番に描く、カラフルなペンを使って木の枝のように描く。それだけで、あとは見よう見真似でメキメキ上達していくので、ポイントを押さえたら、次のステップに進むといった具合で良いと思います。
高学年ぐらいであれば、基本の7ルールは理解できると思いますので、必要に合わせてレクチャーしてあげてください。中学生以上であれば、ルールに沿って描くことができると思いますので、しっかり伝えてもらえればと思います😊7ルールについては、第2回の「マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)」をご参考くださいね!
4. おまけ:私の失敗談
ここで、私が前項の3つの気づきを得るキッカケとなった、過去に子どもと一緒にマインドマップを描こうとした結果、大失敗に終わったという経験がありますので、参考にまとめておこうと思います。
息子が4歳になったばかりの頃、まだマインドマップを描いたことがなかった息子に、水族館に行く計画についてのマインドマップを一緒に描こうと誘ったことがありました。私は、持ち物や、出発時間、観覧予定をマインドマップにして、水族館へのイベントをより楽しくしようと意気込んでいました。
セントラル・イメージにイルカを描こうと息子にスマホで検索したイラストを見せて「こんな感じで、ここにイルカ描いてみてくれる?大きさはこれぐらいかな。」と息子にカラーペンを渡し「上手に描く必要はないよ。楽しく描けば良いんだよ」と伝えました。が、この時息子には見事に描くことを「嫌だ!」と拒絶されたのです。
今考えると、この進め方が実は間違いだらけだったことが分かります。まず、セントラル・イメージを完全に固定してしまったこと。また、見本となるイラストを見せたことが逆に、絵を描くことに対してのハードルを上げてしまったこと。更には、自分の意志ではなく、やらされていると感じていたことなど、マインドマップを描く時に大切な「楽しむ」ことができない環境を作ってしまっていたのでした。
ただ息子の場合は、お絵描きで好きに描いてよいと言うと、何を描いて良いか分からない!というタイプだったので、あえて固定したという背景があるのですが、それでも結果これが大失敗となってしまいました。
子どもが幼い場合、セントラル・イメージで「テーマの絵を好きに描いてよい」と伝えて、本当に好きなように描ける子もいれば、逆にイメージが漠然とし過ぎて「何を描いて良いか分からない」と困惑する子もいます。息子は後者のタイプでしたし、アイデアを提案すること自体は問題なかったと思いますが、固定し過ぎた上に、うまいお手本を見せられたことで、絵を描くことに対してのハードルを完全に上げてしまったのでした。
見本がなければ描けないという子もいれば、逆に見本がプレッシャーになる子もいます。お子さまと一緒にマインドマップを始める場合は、その子の個性や性格によって最適なアプローチは異なると思いますが、上記の3つのポイントは、どのお子さまにも共通するのではないかなと思っています😉
せっかく楽しく始めようと誘って断られたら、お母さま自身も辛いですからね。なので、お子さまの年齢が浅い時は特に、まずはお母さま自身が楽しんでいただくことをオススメしています😊
5. まとめ
今回は「子どもと一緒にマインドマップ」をテーマにまとめてみました。機会あれば、是非お子さまと一緒にマインドマップで楽しい時間を共有してくださいね。次回は、ついにシリーズの最終回です!シリーズの参考文献などをご紹介したいと思っています。では、次回もどうぞお楽しみに〜❣️
6. コンテンツ
シリーズ名:はじめてのマインドマップ
第2回 マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)
※ コンテンツへのリンクは、記事公開にあわせて更新されます。
※ シリーズ記事については、回数や内容が変更になる場合があります。予めご了承ください🙏
※ 講師プロフィールについてはこちらです。