シリーズ、子育てママ向け「はじめてのマインドマップ」の第8回記事です。今回は「マインドマップの構造化について」をテーマにしています。
1. はじめに
前回の第7回では「マインドマップとキーワード」ということで、 キーワードとは記憶の鍵であり、1つのキーワードに多くの情報が要約される言葉を選ぶことで、想起できる情報も最大化することができる。またキーワードをイメージ化することで効果的に全脳を使用し、より記憶や連想を強化することができる、というお話をしました。今回は、原理原則の最後のテーマである構造化についてフォーカスしていきたいと思います。
2. 構造化とは
構造化というと、何だか難しい印象があるかもしれませんが、実は構造化はマインドマップを描いているうちに自然と習得していく概念です。マインドマップはテーマを表すセントラル・イメージから、外側に向かって放射状にアイデアが広がっていきます。中心に位置するほど重要度が高いアイデアとなり、外側へ向かいながら階層化されアイデアが整理されていきます。また、繋がり合うブランチ同士には連想の関係があり、描き手なりの法則に沿って自然と並び替え(序列)されていきます。
マインドマップを描いていて、「なんだか枝が伸びないな」と感じたり、「あれ?なんか違う?」と感じた場合は、もしかすると、この構造化に違和感を感じたのかもしれません。
構造化はマインドマップを何枚も描いているうちに自然と習得できる概念ではありますが、とても重要な概念です。ブランチの太さや色分けにメリハリをつけることも、文章ではなくキーワードであるべきなのも、マインドマップにおいての原理原則が、全てこの構造化に繋がっています。
3. BOI(Basic Ordering Ideas)について
構造化について、もう少し詳しくみていきましょう。メインブランチに記入するキーワードやキーイメージのことを BOI(Basic Ordering Ideas) =基本的分類を示す概念、基本アイデア と呼びます。BOI はアイデアを整理するための階層化やカテゴリー分けを表現していて、本に例えると見出しの役割りをしています。
BOI はサブブランチで展開されていくアイデアを包括している言葉やイメージであり、更に BOI を包括しているのがセントラル・イメージとなります。
BOI には、シンプルで分かりやすい言葉やイメージを選ぶと良いでしょう。もし、BOI が思い付かない場合は、テーマについて「なぜ?何が?誰が?どのように?どれを?いつ?」といった基本的な質問に答えてみるのも良いかもしれません。
4.「ごちゃごちゃ」が失敗とは限らない
マインドマップで思考整理や読書記録などをまとめる場合、常にきれいに構造化され、まとまったものが描けるとは限りません。特にアイデアや思考が発散している場合は、ごちゃごちゃなマインドマップになることの方が多いかもしれません。
マインドマップは現状のありのままを映し出します。つまりは、その時の状態が正確に反映されているということですから、そこには発散している思考を収束させるためのヒントも隠れています。例えば、何度も同じキーワードが出てくる場合は、そのキーワードが、どのようなものであっても、自分にとっては重要であるという事です。また、どんなに馬鹿げていると感じるようなアイデアでも、そこには思考を収束させるための、何か別のヒントが隠れているかもしれません。
ごちゃごちゃのマインドマップには、それだけ多くの情報が盛り込まれているということですので、安心して気持ち良くブランチを伸ばしてくださいね。ごちゃごちゃの思考には、ミニ・マインドマップが適しています。まずは発散させることを重視して、収束させる時にフル・マインドマップにアップグレードしてみてください。ミニ・マインドマップについては、第3回でご紹介していますので、良かったらご参考くださいね。
5. まとめ
マインドマップの構造化は、テーマを階層化(カテゴリー分け)して序列(並び替え)する概念であり、脳にとっても連想の自然な流れを再現しているため、マインドマップを描くことで自然に習得することができる。マインドマップにおける原理原則は、すべて構造化へと繋がっている。
今回の「マインドマップの構造化ついて」で、マインドマップを描くときの基本的な原理原則が、ようやく一区切りとなりました🎉次回からは、実際にマインドマップを使いこなすための実例をご紹介していきたいと思います。まずは、マインドマップを使った子育て、お子さまの予防接種管理や、成長記録の残し方についてです!では、次回もどうぞお楽しみに~❣️
6. コンテンツ
シリーズ名:はじめてのマインドマップ
第2回 マインドマップ7つのルールとTEFCAS(テフカス)
※ コンテンツへのリンクは、記事公開にあわせて更新されます。
※ シリーズ記事については、回数や内容が変更になる場合があります。予めご了承ください🙏
※ 講師プロフィールについてはこちらです。